協会事業活動

2020年03月04日

2/28 財務委員会

2020年2月28日(金)12:00~ 全中建事務局にて、田邊副会長が委員長になられて初めての財務委員会を開催いたしました。

田邊委員長の挨拶で始まり、土志田会長も全中建の会長になられて初めての財務委員会のため、委員会に参加されました。

財務委員会議題
1、令和2年度 事業計画(案)
2、令和2年度 収支予算(案)及び令和元年度 決算見込みについて

事業計画については、内容の見直し、加筆等でまとめ、3月の理事会にて承認を得る準備とし、
収支予算等も内容の精査をしていただき、こちらも3月に理事会にて承認を得ることで終了。


櫻庭菜月さんに聞く

内田建設株式会社
(一社)東京都中小建設業協会

『橋梁模型から土木に興味』

ーーお仕事の内容について教えてくださいーー
 現在入社2年目で主に工事写真の撮影などを行っています。入社後、道路維持工事に配属、足立区西新井の主要区画道路②Ⅱ区間電線共同溝整備工事に携わらせていただきました。また、9月中旬頃から足立区関原の街路築造工事及び電線共同溝設置工事(31六―補136関原)その2に携わる予定です。

ーー建設業界に入られたきっかけは何ですかーー
 地元の新聞で、橋梁模型の記事をみて「私もやってみたい!」と思ったことがきっかけでした。土木に興味があったわけではないのですが、ただ模型製作がやりたいという理由だけで、載っていた工業高校の土木・建築科を受験することにしました。その高校に入学し、普段の授業や橋梁模型製作に携わらせていただくうちに土木の魅力を知り、建設業で働くことを決めました。

 
ーー建設業界の魅力とはーー
 何もなかった土地に道路や建物が出来ていく過程を間近で見ることができる事だと思います。また、工事が終了し完成した時の達成感はどの職よりも大きいように感じます。

ーー建設業界で働くことについてご家族の反応はいかがでしたかーー
 元々、母が工業科出身だったこともあるためか特に反対はしていなかったと思います。ですが最初はとても驚いていました。
 

ーー初めて現場へ出た時のお気持ちを教えてくださいーー
 初めての現場は歩道舗装の現場だったのですが、綺麗になった歩道を見て歩行者の方が喜んでいる姿を見てとても嬉しく感じました。その後の現場でも「綺麗にしてくれてありがとう」などと声をかけてくださることもあり、やりがいを感じました。疲れていてもそのような声をかけてくださると、頑張ろうと思えます。

ーー現場に出てみて想像と現実の違いはありましたかーー
 想像していたよりも職人さんに話しかけてもらえて嬉しかったです。長期の現場をやっていた時は、休日の過ごし方や趣味の話をするまでに仲良くなっていました。

ーー現場で困ったことや改善してほしい事などはありますかーー
 特に夏場は汗をたくさんかくので、その時に着替えられるような更衣室などがあったら嬉しいです。現場内に女性が1人しかいない場合は設置してほしいとは言いませんが、これから先、現場内に女性が増えてきたら更衣室や女子トイレなどの設置も検討してほしいです。
 

ーー現場でご自身が守っている行動や言葉などはありますかーー
 分からないことは積極的に聞くようにしています。そのままにしておくと事故につながることもあり得るので、どんなに些細なことでも聞いてメモを取るように心がけています。
それ以外でいうと、机に置く小物や文房具などは明るい色のものやキャラクターが書かれたものを使って気分を高めています。

ーー未来の自分についてーー
 後輩に指導ができるようになっていたいです。働いて楽しいと思ってもらえるような環境づくりのために、セミナー等に参加して女性技術者の方に意見を聞く等してみたいです。

ーー建設業を目指している女性に向けて一言ーー
女性にとって建設業は大変な職業かもしれませんが、その分やりがいや達成感はどの職業よりも大きいと思っています。女性の監督さんや職人さんも増えてきていると聞いているので、男性に負けず一緒に頑張りましょう!
 

ーー貴女の大切な時間を教えて下さいーー
休日は買い物へ出かけることが多いのですが、中でも化粧品や洋服などを見に行く時が一番楽しいです。また、好きな『嵐』のDVDを見たりライブに行ったりしてリフレッシュしています。


井上里沙さんに聞く

福留開発株式会社
高知県中小建設業協会

『子供に「お母さんがつくった道路」と胸を張りたい』

ーーお仕事の内容について教えてくださいーー
 入社後約5年間は現場にて施工管理を行っていましたが、第一子の育児休暇復帰後のH28年度からはi-Constructionの推進チームに所属し、ドローンや3Dスキャナーを使っての3次元測量、計画・解析等を行い、数件の現場と本社を行き来しています。4歳と1歳の子供がいるため残業はできませんが、会社の理解もありフルタイムで働けています。
資格は一級土木施工管理技士を取得しています。

ーー建設業界に入られたきっかけは何ですかーー
 中学生の頃に、「建設や建築の仕事がしたい」と思い、専門の学校へ入学しました。入社して10年目になります。

ーー建設業界の魅力とはーー
 やはり後世に残る「もの」ができることです。
自分の子供に「お母さんが造った道路だよ!」と言えたら誇らしいですからね。

ーー現場で働く女性の皆さん(女性技能者・技術者)に対する会社や現場の反応はありましたかーー
 私が入社した頃は、新卒者を1名採用するかしないかの時代でした。しかし、そのような状況の中で女性である自分を採用してくれた社長をはじめ会社の皆さんにはとても感謝しています。
また、最初は現場に女性がいること自体が珍しかったため、協力業者の方には、よく二度見されていました。(笑)

(向かって一番右)

ーー建設業界や現場に求める改善点などはありますかー
 私の働く会社では「男性だから。女性だから。」という境界がなく技術者として見てくれていると思うのですが、まだまだ建設業界は女性技術者が少なく、逆に女性技術者という存在を特別に扱っているように思います。
建設業界に携わる技術者の思いは同じだと思うので、あえて【女性】というところを強調せず、【技術者】として見て欲しいと思います。
また、担当する現場には女性専用トイレを始め、現場事務所には女性専用の休憩室(更衣室)があり大変助かりました。

ーー現場で常に心がけていることはありますかーー
 あいさつはもちろんですが、自分から積極的に話しかけたりしています。
初めは目も合わせてくれなかった作業員の方が、色々な話(仕事以外のプライベートなことも)をする中で目を見て話しをしてくれるようになると、とても嬉しいです。

ーー家事(ご結婚)と仕事の両立でつらっかったこと良かったことーー 
 今まででしんどいな…という事はありませんでした。特に、結婚する前から、今の仕事を辞める気持ちはないことを主人に話していましたので、家庭の事も協力してもらっています。
しかし、子供が病気などで仕事を数日休まないといけないときなどは、会社へ迷惑がかかってしまう申し訳なさと、子供といつも一緒にいてあげられたら…という気持ちで複雑な気持ちになります。

ーー今の仕事に就いてつらかったこと、または1番嬉しかった言葉等はありますかーー
 ある現場で現場代理人になった時、発注者にあいさつへ行くと第一声が「え?女性なの?」と言われてしまいました。その時は笑顔で対応したものの、とてもショックでした。
しかし、数年後に担当者の方にお会いする機会があった際に、担当者だった方からお声をかけて頂き、「頑張っているんだね!」と言われた時にはものすごく嬉しかったです。

ーー未来の自分についてーー
 現在、「積算」を勉強しているので、一日でも早く会社の即戦力となるような力を身につけたいです。
まだ子供が小さくて難しいかもしれませんが、再び現場へも出たいですね!!

ーー建設業を目指している女性に向けてメッセージをーー
 実際就職してみると思い描いていたものと違う現実があり戸惑うこともありましたが、自分にはこの世界しかないと思って仕事をしています。
土木にも色々な役割、分野があるので、自分の興味のあるものにどんどん足を踏み入れて選択の視野を広げていってください。
今は環境も整ってきていますので、女性だからと躊躇せず、建設の世界に興味がある方は一緒に建設業を盛り上げていきましょう!

ーー貴女の大切な時間を教えて下さいーー
 仕事とプライベートの切り替えはしっかりしています。というか、17時以降はお母さんになってしまいますので…でも、その時間が私にとっては大切な時間だと思います。いつもバタバタしていますが、毎日充実しています。
そして、毎晩のビールは最高です!(笑)


1/17 協議員会

令和2年1月17日(金)コートヤード・マリオットホテル(銀座東武ホテル)にて、協議員会が開催されました。
土志田会長より「本日は、年始明け早々のお忙しいところ多数の皆様のご出席を頂きまして有難うございます。皆様方には日頃から、私ども全中建の事業活動に対しまして、格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年、台風15号では、記録的な暴風による被害、台風19号では、各地で河川の堤防の決壊や氾濫による浸水、土砂崩れなどが多発し、非常に広範囲に甚大な被害をもたらしました。そのたび、会員企業の皆様には、地域住民の先頭に立ち、自治体との連携を図りながら、昼夜をいとわず復旧や復興活動にご尽力され大変ご苦労されておりますことに心より感謝申し上げます。
今後、災害対応として、即時出動体制の確立・緊急時の地域間協定の締結など本気で取り組んで参ります。
昨年、新・担い手3法が成立し、働き方改革を進めるうえで、適正な利潤が確保できるよう工事発注及び引渡時期の平準化、適正工期の設定、適正な予定価格の設定、ダンピング対策の徹底、作成書類の簡素化、適切な設計変更対応など、受・発注者ともに連携して進めていく必要があります。その趣旨が発注者、特に都道府県・市町村の末端の担当者まで、まだ浸透していないという意見が聞かれますので、地方自治体に対して国から指導・徹底していただけるよう要望して参ります。
我々自身も新・担い手3法の趣旨を理解し、若者の入職促進や女性が活躍できるような環境を整備し、新しい3K(給与が良い、休暇がとれる、希望が持てる)が実現できるような魅力ある建設業界にするため努力して行く必要があると考えております。労働基準法の改正に伴う時間外労働時間の規制が5年の猶予期間を経て適用され、違反すると罰則規定が適用されることになりまので、個社のご事情もあると思いますが、計画をたてて推進していただきますようお願いいたします。
中小建設業界を取り巻く情勢は、まだ厳しいものがありますが、自然災害が多発する昨今においては、地域に根づく中小建設業として国土を守り、地域住民の安全・安心を守る役割は今後とも大変重要であると思います。会員の皆様の経営状態が良くなったと実感できるようにするためにも、政府・行政機関に対して、今後とも安定的・持続的な公共事業予算の確保などを要望して参ります。
キャリアアップシステムが昨年4月から稼働しましたので、個社の都合を勘案のうえ対応をしていただければと思います。また、会員の増強・拡大のため賛助会員制に関し昨年定款を改正したところ、外国人労働者受け入れのため賛助会員加入の兆しが見受けられますので、引き続き推移を見守ることとします。
本年も会員団体・企業の皆様の生の声をお聴きするため、引き続きブロック別意見交換会を開催して参りたいと考えておりますので、皆様におかれましては、今後とも全中建に対し、なお一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。」と挨拶されました。

記念講演として国土交通省 市場整備課 労働資材対策室長 藤條様にお出で頂き『建設分野における外国人の受入れ』と題し、受け入れ事業の仕組みと流れのほか問題点等ご講演をいただきました。

続いて、一般財団法人 建設業振興基金 理事長 佐々木様より『これからの建設業と兼摂キャリアアップシステム』と題してご講演頂きました。 

中小建設業の立場から今後を考えていく大変貴重な内容となり、会員の皆様にとって充実した時間となりました。


1/17 通常理事会の開催

2020年1月17日(金)コートヤード・マリオットホテル(銀座東武ホテル)にて、第5回通常理事会が開催されました。土志田会長より「明けましておめでとうございます。昨年も台風15号・19号など被害の大きい災害が各地域を襲いましたが、これからの全中建には防災についてどうしていくか改めて課題を与えられたと思う。いざというときに即時対応ができるのは、地域の守りてでもある我々、中小建設業者であることから、国や有識者そして一般の住人の皆さんにもよく理解して頂けるよう発信を続けていきます。今月には発注関係事務の運用に関する指針が発表になると聞いております。皆さんから頂いた意見がどのぐらい反映されているかまだわかりませんが、建設業界が建設産業になっていくために、国も多くの施策を取り入れ、我々もそこについていかなければならず、またそこが今後の肝になると思います。これからも皆様のご協力をよろしくお願い致します」と挨拶されました。

本日の議題(13議題)
・ブロック別意見交換会のまとめ及びアンケート調査結果について
・窮状打開要望(案)について
・会員の加入について等々