「建設業」というイメージ

全中建京都 
広報委員 井藤 忠 様

 私は転職組です。サービス業(店舗販売等)、金属部品製造業の営業職を経て、ご縁があって全中建京都にお世話になり、今年で21年を超えました。つまり、全く異業種の人間でした。
 一般的に、建設業、それも不動産系ではなく現場系の方々とは、目にする機会はあっても接する機会というのは、まずありません。
  (失礼ながら)なんとなく悪いイメージはありましたが、いざ仕事を始めると、理事の方々からは「時々変なのおるけどビビるなよ、困ったことあったら何でもワシに相談してこいな」「イメージだけで嫌になって辞めんといてな」などと、冗談なのか、余計ビビらせてるのか、本当にやばいのかわからんお言葉を頂戴しながら、一方で私は物怖じしない性格が幸いして(?)毎日楽しく仕事をしていました。
 月日が経ち、いろんな行事などをひと通り経験したころ、違和感がありました。「なんとなく悪いイメージ」とは程遠かったからです、むしろ真逆、素晴らしい業界!この違和感は何だろう。
 土志田会長が、あるインタビューで語っておられました。「事件があると、報道ではなぜわれわれだけ「建設業」「土木業」、さらには「土木作業員」「型枠工」など職種まで書かれるのか。これでは悪いイメージが定着して若者が入職してこない」。違和感の原因は正にこれでした。ここに大きな壁が出来てしまうと、若者は入っても来ません。こんなにも素晴らしい業界に。
 以前、「子ども霞が関見学デー」に参加させていただきました。デモで重機オペレーターさんがとても優しい笑顔で子供達に接しておられ、子供達のキラキラ輝く目が印象的でした。この子供達が大きくなった時、変な悪いイメージをもつ事なく建設業に入ってきてくれる事を、心から願ってやみません。