愛知県建築技術研究会
全国主要8都市の中で魅力のない街ナンバー1になってしまった名古屋ですが、実は『住めば都』なのはあまり知られておりません。そもそも愛知県は、トヨタを始めとするものづくり産業が盛んなお土地柄。中部国際空港(セントレア)はもとより、東名、名神の両高速道路に加えて近年では第二東名も開通、名古屋の都心部まで100m道路が貫かれており、道路交通網には定評があります。また、鉄道網も東海道新幹線を主軸に、地下鉄、JR、名鉄、近鉄等の私鉄が張り巡らされ、2027年にはこれにリニア中央新幹線が加わります。
中日ドラゴンズと名古屋グランパスの低迷こそ気がかりではありますが、愛知芸術文化センターが建設されて今年で25年、国際オペラや美術展の“名古屋飛ばし”も昔のこととなりました。2026年には夏季アジア競技大会の開催が決まり、地域をあげて国際交流にも取り組んでいきたいと思います。最近では、名古屋城の天守の木造再現を支持する河村たかし名古屋市長が再選され、これが起爆剤となって観光面でも活性化されることを願っております。
さて、愛知県建築技術研究会は、昭和43年8月に県内中小建設業者が集まり発足してから、来年にはいよいよ50周年を迎えます。創設当初はいざなぎ景気でしたが、バブル崩壊、リーマンショックを経て、長引く苦境の中で残った仲間達の結束は固く、今後とも郷土愛知のインフラ整備と県民の安心・安全を守る社会的責任を果たしていく所存です。
当研究会事務局の役割は、発注者である愛知県の考えをしっかり捉えて会員に伝達し、また、発注者に現場の意見・要望を伝えるパイプ役であると共に、会員相互の親睦を図り、建設業者としての向上・発展をサポートしていく立場だと認識しております。昨今の建設業界は人手不足を抱え、行く先不透明な部分も多々ありますが、当研究会の役割を今後もしっかり果たしていきたいと考えております。