平成30年3月1日(木)建設産業女性活躍セミナーが三田共用会議所で開催されました。
全中建からは(一社)沖縄県中小建設業協会 當間ありさ様(有限会社 牧野建設)がパネラーとして参加をして頂いたほか、名古屋地区開催の際にパネラーとしてご参加頂いた和田智恵様(株式会社 加藤建設)のほか、當間様と同じ会社の本村恵奈様(有限会社 牧野建設)にも会場にお出で頂きました。
主催者側の挨拶後、パネラー6名の自己紹介があり、コーディネーターの籠田淳子様(有限会社ゼムケンサービス)の進行により ①建設産業は男性社会のイメージが強い ②トイレなどハード面の遅れ・子育て・介護などのソフト面の課題 ③女性の活躍・スキルアップ ④情報発信についてディスカッションが行われました。
①の業界イメージについて 男性メインの職場であるのは今もあまり変わらない、大きな理由として女性の数が圧倒的に少ないから。行政側に女性が増えてきたことで徐々に変わってきていると思うなどの意見があり、當間様からは「最初は相手にもされず雑用ばかりだった。オペレーターの仕事は力では男性に負けるが、女性の方が機械操作は細かく丁寧だと思う。」と発言されました。
②トイレなどのハード面では、工期が短い現場では費用の関係で男女のトイレを設置するのは難しい、大規模な工事現場では環境整備は整っているなど、トイレを中心に皆さんの現状報告があり、この中で當間様は「入社当時の現場のトイレはとにかく汚かった。これからは国だけでなく県や民間工事でも女性専用の設備を設置してほしい」と発言されました。
子育て・介護などのソフト面では、各社の取組みのほかイクメンやイクボスについて、③女性の活躍とスキルアップについては、地域でのコミュニケーション能力はどちらかというと女性の方がスムーズにできること、社内の中で女性男性でディスカッションを行いながらいろいろなやり方を実行していく、キャリアアップするにはとにかく現場経験が必要でそれが次への自信につながっていくなど、④情報発信では當間様より「建設機械の雑誌に取り上げられたり、那覇空港滑走路の現場で地元のテレビ局取材を受けた。自分だけでなく先輩方にも声をかけて頂いたようでとても嬉しかった」と女性オペレーターとして注目がおかれた事の大きさについてご発言されました。
最後は会場に参加した方それぞれで、名刺交換や情報交換が行われ終了となりました。
向かって左:和田智恵様 右:建設業振興基金 新倉様
このセミナーが参加した女性の皆様にとって、多くの発見やこれからの支えになればと思うと同時に、私ども事務局にもたくさんの力を頂いたように思いました。
改めて今回ご参加頂きました當間様・和田様・本村様、そして広島地区開催にご参加下さいました山崎建設㈱ 佐藤陽子様、セミナーご参加者の関係者様、各事務局の皆様(愛知県土木研究会・全中建 広島県支部・沖縄県中小建設業協会)にお礼を申し上げます。有難うございました。
(一財)建設業振興基金より発行の「建設業 しんこう」4月号の表紙と連載「HOPE」に和田智恵様が登場されております。ご覧ください!
しんこうweb4月号