坪井 麻紀子さんに聞く

株式会社 正吉建設
(一社)沖縄県中小建設業協会

『「形」になる仕事 やりがいある』

ーーお仕事の内容について教えてくださいーー
 1級施工管理技士・建築士2級の資格を持っています。住宅の設計プランニングなどで、説明する際には3D画像にしたり、お客様にわかりやすくをモットーに努めています。

ーー建設業界に入られたきっかけは何ですかーー
 建築に携わって12年。自家の建替えで、空間が変化していくのが面白いと思ったからです。

ーー建設業界の魅力とはーー
 関わる人達、さまざまな業種の方々との関りは刺激になります。完成していく建物や住宅にはそれぞれの暮らしへの思いが形になることへの魅力があります。また、学校や施設などは機能性、用途を含め違いがあり面白いと感じます。

ーー男社会と言われている建設業界で女性としてのハンデや逆に良かったことなどを教えてくださいーー
 相手の意見を一度受入れ、何を伝えたいかをくみ取り、その結果どう動いたら相手が納得するのかを考えるようになりました。

ーー現場で働く女性の皆さん(女性技能者・技術者)に対する会社や現場の反応はありましたかーー
 リフォームなどでの施主への細かな気配り(作業時間、生活への配慮)や、家事を行っている女性目線での気配りをすることで、次からの工事では職人も心がけてくれるようになりました。

ーー建設業界や現場に求める改善点などはありますかー
 女性より男性の方がわかるだろう、出来るだろうと言う対応や反応もあります。現場について言えば、やはり衛生面への配慮です。トイレ、更衣室などは女性が少なくても確保してほしいです。現場事務所と現場、それぞれの女性への配慮が必要だと感じます。

ーー現場で常に心がけていることはありますかーー
 名前を憶えて、積極的にコミュニケーションをとることを心がけています。

ーー現場あるあるーー
 お昼の休憩時にどこでも寝れることができる職人さんには驚かされることがあります。例えば、階段下、工事近所の駐車場や車と塀の間などです。

ーーご結婚と仕事の両立でつらっかったこと良かったことーー
 子供が休みの時に仕事があると、預け先を探したりお願いすることがしんどいです。実際は、家族や学童などでサポートしてもらっていますが、忙しくかまってあげられないときは「ごめんね」という気持ちを胸で唱えています。 

ーー悔しい思いをしたこと、それでも辞めずに続けてこられたことはなんですかーー
 職人とは関わっている現場の話や久しぶりに会えば「最近どう、元気」など、気さくに話してくれる方も多いです。頑張りを認めてくれ励ましてくれる上司や同僚の存在は大きいです。

ーー今の仕事に就いて1番嬉しかった言葉等はありますかーー
 お客様からの「ありがとう」と、関わった業者さんからの「次回も仕事をお願いしたい。一緒に仕事がしたい」です。

ーー建設業を目指している女性に向けて一言ーー
 建設業は男の人が多いイメージですが(今もまだまだ男社会です(笑))、女性もどんどん増えてきています。創造したものが多くの人が携わって形になる建築の仕事はとてもやりがいを感じると思います。

ーー貴女の大切な時間を教えて下さいーー
 カフェなどでの一人時間。コーヒーが大好きです。ブラック派です。また、読書したりカフェの雰囲気を味わうことが好きです。ゆったり時間で心も体もリフレッシュしています。